ツバメの巣立ちと里山のツキノワグマ

 今日(R02.06.23)の新潟県魚沼地方は梅雨前半の薄曇りの天候となっています。近くのアメダス観測点における最低気温は16.6度、日中の最高気温は26度と予想されています。浅草岳のヒメサユリも日当たりの良い箇所から徐々に咲き出しているようです。

 さて、集落の家々で子育てをしているツバメですが、今朝最初の巣立ちを確認しました。巣立った幼鳥はまだ親からエサを貰う行動をとっていますが、徐々に自分で採餌できるようになるのでしょう。毎日ツバメの巣の真下の清掃(フンの除去)をしていますが、「ツバメのフンの多さ(=親鳥がヒナに与えるエサの多さ)」に感嘆します。私たち人間は普段はあまり意識しませんが、里山や河川に囲まれた新潟県魚沼地方の集落周辺には「物凄い量のツバメのエサ資源(主に小さな昆虫)」が存在しているのでしょう。

 同じく、周辺ではツキノワグマの生息・出没(目撃)情報も数多く寄せられていますが、ツキノワグマのエサ資源という面から見ても、「川沿いのオニグルミの若い実(今が盛りです)」や「水田周辺のカエルやヘビ」、「林道付近のネマガリタケのタケノコ」、「山菜としても利用される沢沿いのウワバミソウ」など、春から秋まで季節毎の恵みがあります。ツキノワグマの生息環境について、「人間の開発行為によって山が荒れていてツキノワグマが生息出来ない」と語られる事がありますが、もしかしたら「私たちが思っている以上に魚沼地域の里山周辺にはツキノワグマのエサ資源が存在している」のかも知れません。フィールドでの自然観察を続けることで、自然の真の姿が少しづつ見えてくるようにも思います。さあ、きょうも頑張りましょう。