大型野生鳥獣によるミズバショウへの食害について(2020.07.25)

 <大型野生鳥獣によるミズバショウへの食害について(2020.07.25)>

 浅草山麓エコ・ミュージアムのトンボ池小沢上流部の浅草山国有林内において、大型野生鳥獣によるミズバショウへの食害(食痕)が確認(2020.07.25、10:00頃認知)されましたので、お知らせいたします。食痕の様子から「ツキノワグマがミズバショウを採食した可能性が高い」と判断し、安全管理のため以下の対応を行っています。尚、当施設では平成13年の開園以来ツキノワグマによる人身事故は一切発生しておりません。野生鳥獣管理に関する来園者の皆様の御協力に感謝申し上げます。

 

・園内の自然観察コースのうち、「ブナじいさんコース(森の観察コース)」の閉鎖

・園内の野鳥観察小屋に通じる作業道の閉鎖

・浅草山国有林内にある「遊々の森の3コース(やまね、のうさぎ、かもしか)」の閉鎖

・薮払いの実施(誘引物となるエサ資源の除去と見通し改善)

・開園前の予防追い払い(爆竹使用)の実施

・園内定時巡視の実施(10時、11時、13時、14時、15時)

・施設利用者へのクマ鈴の貸与と情報提供

 

尚、該当する自然観察コースの閉鎖は1週間程度(8/1までに安全確認を実施した後で再開予定)を想定しています。

 参考:過去の食害の様子2015.07.25(クマ)2014.08.18(クマ)2019.08.03(イノシシ)

 

<今回発見されたミズバショウの食害の様子と発見現場の小沢(2020.07.25発見 撮影)>

 ミズバショウに残された歯型と周囲の足跡から若齢個体のツキノワグマ(単独行動)が想定されます。また「新鮮なミズバショウの状態」から、当日朝に実施した「開園前の追い払い活動」で現場から園外へ移動した可能性を考慮しています。

(写真をクリックすると大きく表示されます)

 

ツキノワグマの誘引物(ミズバショウの葉や実など)除去のため「薮払い」を実施したトンボ池上流部付近の様子