里山のツキノワグマ 108 〜新潟県魚沼地方では山の実りは平年並み、ただしブナアオシャチホコの影響を注視〜

 今日(2021.08.03)の新潟県魚沼地方は今年一番の暑さとなっています。守門アメダス観測点における最低気温は22.1度でしたが、正午にかけてぐんぐん気温が上昇し、13時の気温は35.2度となっています。ここ数日夕立の雨もなく、一雨欲しいところです。

 さて、8月に入り守門岳の南西側に広がる当方の定点観察地点などで「山の実り調査」を実施しました。今回の調査対象はコナラ・オニグルミ・サルナシ・ヤマブドウ・シバグリ・カキノキですが、昨年の調査結果と比べても新潟県魚沼地方については「凶作の傾向は見られません」。ただし、自然観察ノート(2021.08.03)でも御紹介している通り、守門岳・浅草岳周辺のブナ林で「ブナアオシャチホコ(蛾の一種)の幼虫」によるブナの葉への食害が顕著ですので、今年春に開花を見た当地のブナ1,2)ですが、今後生育障害を起こして「不稔実」が多くなる可能性もあります。ブナアオシャチホコによる影響を注視してゆきたいと思います。

コナラ・オニグルミ>

<サルナシ・ヤマブドウ>

<シバグリ・カキノキ>