来シーズンのためにこんな準備も

浅草山麓エコミュージアム__この豊かな自然環境を護るということは、何もそのままにして

「見守っている」ことではありません。

 

 

              トンボ池の浚渫作業

 

 写真の、湿原のような池のような絶妙なバランスとれた、「とんぼ池」などは、そのいい例と

考えます。ここは、雪解けを待ってミズバショウの白い花が広がり、モリアオガルや希少なトン

ボ類など、水性生物の生息繁殖地です。

 

 ところが、この場所でもあっという間に灌木類の進出により乾燥化が進み、自然環境のバラン

スが崩れていきます。急速にはびこるヨシや灌木類の地下茎等の除去、溜まってくる土砂の浚渫

作業は毎年欠かせない作業の一つです。

 

      イワナが棲息する川  ヒルムシロが繁茂して流れが滞らないように・・・

 

 シャベルなどの若干の道具による人力での作業は、胴長靴の脚を泥に取られながら難儀を極め

ます。

 それでも、自然に深い愛情をもち植物や昆虫類の生態系を知り尽くしたスタッフ達は、来年ま

た来園者に喜んでいただくことを楽しみにしながら、閉園後の1週間、この環境を護る作業にも

汗を流しています。