いよいよエゾリンドウの出番です。

 遊歩道の脇の湿地で、清々しいエゾリンドウが8月11日頃から咲き出しました。

 エゾリンドウ(蝦夷竜胆/リンドウ科)は日本原産の多年草です。毎年同じ場所できれいに咲いてくれますから、とても観察しやすい花です。ここでは自然の栄養状態が良いためか、大きめで青が濃い花が茎の先とその下に数段付き、なかなか存在感がありよく目立ちます。とくに陽が差すと花がよく開き見事です。秋のエコミュージアムの湿地の主役と言っていいかもしれません。

 

 

   小さなアクシバの実         人のこぶしくらいの大きなホオノキの実

 

 アクシバはとくに東日本の日本海側に多く、や林縁に分布するツツジ科スノキ属の落葉低木。果実を食用にするため、稀に庭園や菜園に植栽されることもあるようです。 6,7月頃ピンク色ながら、あまり目立たなく咲いていましたが、果実は直径7ミリほどの球形で赤色だけあってよく目立ちます。ほんのりとした甘味と酸味があり、ジャムなどにして食べることができるとのことです。

 

        アケボノシュスランも咲き出しました

 

 お待たせしました。時々問い合わせをいただいたアケボノシュスランが咲きだしました。名前の由来になった独特の色合いと質感で、ブナ林の林床で地味ながらもしっかりと咲いています。

 今夏の異常な猛暑はアケボノシュスランにもいい環境ではなかったようです。昨年より花がついている株がどうも少ないようです。それでも10株くらいかたまって咲いているのを見るとホットします。観察をご希望の方はセンターでお声がけください。園内の花のマップもご自由にご利用ください。