池の近くではモリアオガエルの卵塊が
今日(25日)のフィールドは、雲も低くいかにも梅雨空といった一日でした。それでも。太陽の直射がない曇り空では、物の固有色が正確に見えて、自然観察にはいい条件だったのかも知れません。
「とんぼ池」にせり出した木の枝や草に、日本固有種のモリアオガエルが粘液を泡立てて作った卵塊が目立ちます。よく見ると中に黄色い小さな卵も見えました。
ショウキラン(ラン科) モウセンゴケ(モウセンゴケ科)
ブナ林では、落ち葉をかき分けてショウキランが姿を見せてきました。まだ小さいですが、これから楽しみになります。
木道のすぐ脇には随所でモウセンゴケ(毛氈苔)が見られます。名前はコケでもコケではなく、モウセンゴケ科の多年草の食虫植物の1種です。葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲する。小さくてあまり目立ちませんが、時季になると花も咲き、紅葉もします。拡大鏡でアップして観察すると、何かミステリアスというかアートのような独特の美しさも感じるなど、ちょっと変わった植物です。
ギンリヨウソウ、トキソウはまだまだ見頃です。指標にしている研究用のヒメサユリは、ここ標高760mでは終わりに近くなっていますから、浅草岳では見頃を迎えているものと思われます。