足元の彩り__ツルリンドウの実

  赤い宝石のようなツルリンドウの実

 

 間もなく二十四節気の「霜降」(10月23日)。露が冷気によって霜となって降り始め、楓や蔦が紅葉し始めるころ__などと『暦便覧』にあります。 この時季、観察の目がどうしても、始まった紅葉に目が行きがちですが、足元にもいろいろな秋を見ることができます。  

 ツルリンドウ(リンドウ科蔓竜胆)の実もその一つです。秋が深まり上を覆っていた潅木の葉が散り、地面を這っていたその実に日が差し込んだりすると、その色の鮮やかさから「赤い宝石」などと呼ばれ、非常によく目立ちます。一見美味しそうに見えますが、生食には不向きのようです。動物も食べないのでしょうか。遅くまで残っていて枯れ野でよく目立ちます。

 

  

慎重に遊歩道整備  アリドオシの実も健気に 秋の立役者!あまんだれ(ナラタケ)

 

 キノコの仲間たちもそこかしこで、ひっそりと、しかし、しっかりと自分をアピールしているように見えます。 雪にせかされるように、これから急速に進む紅葉を、どうぞゆっくりとエコ・ユージアムでお楽しみください。