8月2日付「新潟日報」より
「立秋」の声が、今年ほど待たれる年はなかったかもしれません。 記録的な大雪の次は、こんどは「高温少雨」の見本のような夏です。新潟県では7月の平均気温が観測史上最高で、4℃も平年値よりも高かった所が多いということです。また、北陸地方の降水量は平均にして平年値の8%という報道もありました。
♪ 森を歩こう ”A Walk in the Black Forest” ♫ 聞こえてきそうです
涼感たっぷり トリアシショウマ 今年も元気に飛んできた?オニノヤガラ
この高温少雨の影響で、エコミュージアムでは何千匹ものアズマヒキガエルが全滅したり、野芝さえも枯れ始めるなど、やはり少なからずの異変が起きています。
しかし、鬱蒼としたブナ林の中では、厚い落ち葉に覆われた地面の温度などは、気温より10℃も低く、しかも水が滴るほどの状態です。大きな保水力で洪水や渇水を防ぎ、豊かな生態系をはぐくむブナ林の効果を実感できるこの夏でもあります。