梅雨の晴れ間のシモツケソウ、避暑トンボ、ヒグラシ 〜季節は夏本番へ〜

 今日(R02.7.10)の新潟県魚沼地方は薄日と俄雨(にわかあめ)が交互にやってくる天候となっています。守門アメダス観測点における最低気温は18.8度、日中の最高気温は25度と予想されています。

 さて、浅草山麓エコミュージア園内外では、梅雨時であっても様々な生物を観察することができます。雨上がりの園内ではアキアカネなどの避暑トンボがいよいよ登場。たくさんのトンボたちが涼しさを求めて浅草岳の麓の高原地帯にやってきました。園内の湿原では「ミヤマイボタ」の小さな白い花が多数咲き出し、その甘く濃厚な香りに誘われてヒョウモンチョウが30匹(頭)ほど集まっています。まさに「湿原内のバタフライガーデン(蝶の庭園)」といった風情です。

 また周囲の明るい沢沿いではシモツケソウ(たぶんコシジシモツケソウ)の薄紅色の花が満開です。これに対してヤマアジサイは梅雨時にぴったりの涼しげな群青色。夕方の時間帯には川沿いのサワグルミの林からヒグラシの声を聞くようになりました。

 昨日(7/9)浅草岳に登られた方からは「ヒメサユリの咲き具合もいよいよ終盤かな」との事でした。季節は夏本番へと進んでゆきます。