里山のツキノワグマ 3 〜フンの量は減少気味?〜 2020.09.01

 今日(R02.09.01)の新潟県魚沼地方は爽やかな晴天の朝を迎えています。守門アメダス観測点における最低気温は21.6度、日中の最高気温は32度と予想されています。朝晩は涼しさを感じますが、日中はまだまだ暑さが続く日々です。

 さて、里山の定点観察(エコミュージアム園内ではありません)で、今朝もツキノワグマのフンを発見しました。発見場所は前回の地点とほぼ同じ場所の「道路敷」です。このフンは早朝に通行した自動車に既に踏まれていましたが、今回もオニグルミの外殻が含まれているのが目視でも確認出来ます。それでも、この場所で発見されるツキノワグマの1回あたりのフンの量は徐々に少なくなっているようで、今回のフンの量は大人用の御飯茶碗1杯分程です。もちろん森の中には目視発見されないフンが多数あると推察されますが、「このエリア(群落)のオニグルミの実を食べ尽くした」のか、あるいは「オニグルミの実がいよいよ硬くなって、ツキノワグマでも食べ難くなった」のかは分かりませんが、興味深い観察結果です

 一方で9月に入り、新潟県魚沼地方ではシバグリ(柴栗=野生の小さいクリ)が沢山実っていますので、該当のツキノワグマの食性は徐々にシバグリやドングリ(コナラ・ミズナラなど)に移行してゆくと思われます(ブナの実は平常年はほとんど実りません)