旅立ちのアズマヒキガエル(ヒキガエル科)
鬱蒼としたブナ林の浅草山麓エコミュージアムでも、記録的な少雨は深刻な影響をもたらしています。 アズマヒキガエル(ヒキガエル科) の産卵池の一つは完全に干上がり、数千匹のオタマジャクは全滅してしまいました。別の小さな池では、かろうじてアズマヒキガエル が上陸を始めました。
しかし、この小さな池もあと一週間もすればやはり乾いてしまうことでしょう。 そんな状況を知ってか知らずか、 オタマジャクシ から蛙に変態変身した アズマヒキガエルの子どもたちは、群れて行動する習性にならい、水辺の ブナ の落葉の下から陸上の世界へと続々に上陸しています。
こんな小さな体で、前へ前へ・・・ がんばれ、アズマヒキガエル!
自然界の過酷な現実の中で、種を繫ぐために1匹の雌が650~8000個もの卵を産む必然性(「r戦略」)ということに、思いをめぐらすことができる一場面かもしれません。