台風通過 森への影響は?

 今日(2018.10.01)の新潟県魚沼地方ですが、台風24号が夜半に通過した後の「吹き返しの風」が朝方強く吹いていました。台風が日本列島の北東方向に抜けると、大陸から冷たい空気を引込むため今日いっぱいは「時雨れた天候」になりそうです。

 さて、台風による「森への影響」ですが、今秋は「ブナの豊作年(新潟県魚沼地方)」であったため、風に揺すられてブナの実と殻斗(かくと)がたくさん地面に落ちています。もしかしたら、この風は「ブナの種子の拡散」を「ある程度後押し」させたかも知れません。また今回の台風で「腐朽が進んだブナの高木」が数本倒れていましたが、森林生態学の面から見れば「風倒木の発生はギャップ(間隙)の創出(と森の中の光環境の劇的改善)」をもたらし「森を若返られる効果(遷移の促進)」がありますので、生態学的には「気象現象による影響も重層的且つ相対的に見て行く必要」があります。