「深窓の令嬢」エゾリンドウ  訪れるのは?

 浅草山麓エコミュージアムの園内では9月下旬からエゾリンドウが可憐に咲き誇っています。エゾリンドウは花の数も多く、「凛とした佇まいと深く澄んだ青色の花」は「深窓(しんそう)の令嬢」をイメージします。エゾリンドウの花は綺麗なだけでなく「不思議な印象の花」でもあります。それは「花が咲いても開いていないことが多いことに起因します。雨の日に花が閉じているのは納得するにしても、雨が上がっただけではなかなか花が開きません。「エゾリンドウの花はいつ開いているのかな?」と不思議に思いますが、晴れた日に観察すると「時々思い出したようにちょっとだけ先端が開くのみ」です。

 これだけ綺麗な花なのですから「昆虫を誘引して昆虫に受粉を手伝ってもらう虫媒花だよね・・」、「開かない花で受粉はどうなっているのかなあ?」と思い調べてみますと、「マルハナバチがエゾリンドウを訪れ、花の中で受粉を手伝っている※」との事。貴重な報告に感謝申し上げます。当地でも媒介昆虫の構成を観察してみたいと思います。

 生態学は奥が深いですね。

 

 

 

<※尾瀬でボランティアをなさっている「あっちゃんさん」のページより>

 https://plaza.rakuten.co.jp/calfee/diary/200909300000/