助けられたアカショウビンからのメッセージ

 新潟県警の駐在さんと業務の打ち合わせをしていると、「ああ、そういえばガソリンスタンドで赤い鳥を保護した情報があって、これがその写真なんですが・・」と駐在さんが示してくれたのは何と「アカショウビン!!!」。

 

駐在さん:「朝ガソリンスタンドの方が出勤したら段ボールと卵のパックを

      使ってこの鳥が保護されていた(置かれていた)そうです。

      それで市の生活環境課に連絡し、獣医さんから診ていただいたん

      ですが両翼が骨折しているらしく、ちょっと救命は難しいかも

      という事で、でも何とか大丈夫そうだったら、

      県の愛鳥センターに送ってあげるそうです。」

エコの人:「おお凄いですね、でも良かったです。

      親切な方が手間を掛けて救護してくれたんですね。

      これアカショウビンですよ。凄いなあ。」

駐在さん:「それにしても綺麗な鳥ですね。珍しいんですか?」

エコの人:「すごく貴重な鳥です。初夏の頃に東南アジアから日本列島へ

      渡ってくるんですが、ほら、この季節朝一番に

      キョロロロ〜ン♪って鳴く鳥がいるでしょう、

      駐在所の近くでも。それがアカショウビンです。」

駐在さん:「そうなんですか、でも良かったですね、助けてもらえて。

      しかしここは本当に良い自然があるところなんですね。」

エコの人:「そうなんですよ。何気にここは凄いんです。でも嬉しいなあ、

      小さな鳥を助けたいっていう地元の方の優しさが。」

駐在さん:「いや〜、良い情報をいただきました。これからも宜しくお願いします。」

エコの人:「はい、こちらこそ。今週末も浅草登山の方が大勢いらっしゃると

      思いますがお世話になります。」

 

と、こんな遣り取りとなりました。アカショウビンには何とか助かってもらいたいですし、地域の方にはアカショウビンに代わって心から御礼申し上げます。

 

<追記1>

 状況から推察するに、早朝の散歩などで「ガソリンスタンドの敷地内で事務所のガラスに衝突(バードストライク)した後、地面で苦悶している綺麗な鳥(アカショウビン)」を見つけた方が(カラスやネコなどに捕食されないように厳重にガードして)、その衝突現場であるガソリンスタンドに託す形で救護してあげたように思います。バードストライクを防ぐには「ガラス面に目立つステッカー(野鳥用のものがベスト)」を貼るのが効果的です。

 

<追記2>

 エコミュージアムセンターでも、バードストライクを防止するために「日本野鳥の会製作による”鷹のイラストのステッカー”」を複数枚貼っていますが、小さな野鳥はワシ・タカを常に意識・警戒していますので凄く効果があるようです。ある時には「窓の外でオオタカが不思議そうに窓ガラスを眺めていました」。オオタカはきっと、「ガラスのところに仲間(タカ)がたくさん飛んでいる!なぜ??」と思ったのでしょう。