アニマルトラッキング(野生動物の痕跡学)の手法を用いて

 今日(2018.10.09)の新潟県魚沼地方は朝から気持ちの良い青空が広がっています。浅草岳や守門岳では山頂付近の紅葉も始まり、絶好の行楽シーズンとなっています。

 さて、昨日(2018.10.08)の事ですが、来訪者の方から「動物が地面を掘り返した跡があります!」との連絡を頂きました。この時点では「アナグマの可能性があるかも」と思いましたが、まずは現場確認に向かいます。現場に着いてみると確かに「木質チップ敷下の地面(腐植層)が盛大に掘り返されています」。更に詳しくアニマルトラッキングの手法で行動痕跡を観察して見ますと「足先が2つの蹄(ヒヅメ)の足跡」が複数見つかりました。また別の場所でも「同様の足跡」が残されています。園内全体を調査したところ、「行動痕跡はほぼ一定のライン状に存在」しています。また「蹄の方向も一定方向を示す傾向」が見られます。これらの調査結果から、現時点では「野生のイノシシが単独で採食しながら園内を移動(通過)していった」可能性が高いと思われます。イノシシは一般的には「豪雪地帯では生息場所が限定」されますが、「無雪期の季節移動は可能」です。また周辺の自治体でもイノシシの生息情報が寄せられていますので、今後とも注意深く調査を続けて参ります。