里山のツキノワグマ 39 〜ニワトリ複数羽を食害したツキノワグマ〜 

 今朝(2020.10.16)も里山エリア(エコミュージアム園内ではありません)の早朝定点観察を実施しました。守門アメダス観測点における最低気温は5.7度と随分冷え込みました。今朝の定点観察ではツキノワグマのフンも足跡も確認出来ませんでした。ただし、魚沼市内におけるツキノワグマの目撃情報はペースダウンはしていませんので、当方の観察対象となっているツキノワグマが「食べ物を求めて地域内のどこかに大きく移動している可能性」があります。また、環境行政の部局からは「魚沼市内でニワトリ複数羽を食害したツキノワグマ」の情報も寄せられています。冬眠(正確には冬篭り)前の荒食いモードになっているのでしょうか。ツキノワグマは食肉目に分類される高位捕食者ですので、里山から人里に移動してニワトリを捕食しても不思議ではありませんが、被害にあった農家の方はショックだと思います。また周辺の方は厳重に警戒下さい。

 

<今朝は冷え込んだため、貯水池の水面から水蒸気が立ち登っている様子が観察できました>

<里山のツキノワグマは、今何処にいるのでしょうか?>

 

 さて、定点観察地点の里山エリアでツキノワグマのフィールドサインが観察されなくても、次への準備として「リセットされた他の観察フィールド」を丹念に見回りします。この季節は農家の方が畑の切り替え時期として、耕運・整地しますので、田園エリアのこういった場所は「フィールドサインが明確に現れる絶好の場所」となります。

 

<畑の表土は動物の足跡が沢山観察されます。普段の柿の木の様子もしっかりと把握しましょう。>

※この畑では今シーズン、ツキノワグマの足跡は未確認です。イヌに似たこの足跡はタヌキかな?