自然観察ノート2021.05.10 〜水鏡とスミレの花が咲く頃〜

 今朝の新潟県魚沼地方は穏やかで静かな朝を迎えています。守門アメダス観測点における最低気温は4.1度、日中の最高気温は18度と予想されています。風が無い分だけ寒さは感じませんが、思いの外冷え込んだ朝です。

<左上:田んぼの水鏡に映る青空 右上:清く正しく美しいスミレ>

<左下:オニグルミの雌花は上向きで受粉 右下:この写真で食欲をそそられるのは魚沼人?>

 

 さて、五月の大型連休も終わりましたが、新潟県魚沼地方の里山エリアは今が花盛りです。また田植えシーズンの盛期でもありますので、風の無い穏やかな朝には水を張った田んぼが水鏡になり、青空を優しく映していました。また足元では「可憐でもあり力強くもあるスミレ」が咲き誇っています。「清く 正しく 美しく」は宝塚音楽学校の校訓だそうですが、タカラジェンヌの理想像はスミレにあるのですね。

 また魚沼の春と言えば山菜ですが、ミツバアケビの蔓の先端を「きのめ(木の芽)」と呼称して、軽く湯がいた「きのめ」を生卵と一緒に朝食で頂くのも魚沼での幸福な瞬間ですね。またこの定点観察地点では藤の花も咲き出していますので、歌舞伎の演目をイメージしたりしますが、「タカラジェンヌから藤娘」へのバトンタッチの季節でもあります。