万物が凍り付く自然の中で

 2月4日 立春のこの日、エコミュージアムの南8キロの地点にある、新潟県道路情報システムの観測地点の「六十里」では、積雪が4メートルを越えています。1月24には気温 がマイナス13℃、2月2日の積雪は426センチを記録しています。この地点より標高がさらに高いエコミュージアムでは、積雪は5メートルくらいにもなっているかもしれません。そして、氷点下10℃以下の烈風が毎日吹きすさび、全山がごうごうと鳴っていることでしょう。

 

 こんな厳冬期のエコミュージアムも、万物が躍動するような初夏には全山自然の喜びに溢れます。ヤチダモの梢ではクロツグミが長閑にさえずり、足元では草花が咲き乱れます。

 

   水辺では、サワフタギの花で、それこそ沢が見えなくなるほどです。

 

 

花が終わる頃、シロシタホタルガの幼虫が・・・ そして8月には成虫が飛び回ります

 

 10月半、シロシタホタルガを育てたサワフタギは、宝石のような実を熟し、命をつなぎ

ます。その頃には、シロシタホタルガの姿はどこにも見えません。きっとこの木の枝のどこ

かで卵になって春を待っていることでしょう。

 万物が凍り付くこの厳しい季節の中でも、営々として命をつなぐ営みが くりかえされてい

ます。深い雪の下の風もなくあたたかい地面付近では、動植物はゆっくりとエネルギーを蓄

えながら静かに春を待っています。

 そしてあと3か月、こんな厳しい冬を越した動植物だからこそ、春の雪消えと同時に溢れる

ような春の喜びを私たちに感じさせてくれるのです。