ハナニガナの揺れる小道
遊歩道脇で、黄色の花で幻想的な世界が広がり、何となく楽しくなる所があります。ハナニガナの見事な群落が、さわやかな高原の風に揺れています。思わず、名曲『草が茂る小道を通って』の作曲家はこんな情景を表現したのか、と思うような風景が広がっているのです。
ハナニガナ(花苦菜)はキク科の普通の多年草。40-70cmほどの茎の上部に多数の花をつけます。花期は6〜7月。ニガナの花弁(舌状花)は5個、7個以上をハナニガナと言うことが多いようです。
ヤマブドウ (雄花) 地味ながら花期の長いミズタビラコ
高原の夏を彩るハナニガナですが、土地管理者にとっては厄介な草の一つで、容赦なく刈りはらわれてしまいます。今年はその作業のタイミングがずれたために刈払いを免れ、見事な花の群落で、しばらくは存在感を存分に示すことができることでしょう。